エコチル調査知って 秋のエコチルフェスティバル
環境が子どもの成長や発達に与える影響を調べるエコチル調査をより多くの人に知ってもらおうと、秋のエコチルフェスティバルが10日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
会場にはおよそ80人が集まり、エコチル調査の進捗状況などを聞きました。
エコチル調査は、生活環境物質や生活習慣が子どもの成長や病気とどのように関係しているかを調べるもので、今年1月31日にスタートしました。
伊那中央病院と駒ヶ根高原レディスクリニックが対象で、3年間にわたって出産予定の調査対象者を募り、子どもが13歳になるまで調査を続けます。
10日は、エコチル調査甲信サブユニットセンター長で信州大学医学部の野見山哲生教授が、進捗状況を報告しました。
上伊那地域で協力を求めるのは年間904人で、9月3日現在、妊婦373人が調査に同意しています。
野見山教授は、「エコチル調査は次世代への贈り物。成功させて、日本に、世界に調査結果を反映させたい」と話していました。
親子参加型体験イベントも
また、午後の部では親子でエコチルに触れ合ってもらえるイベントが企画され、会場には工作体験や子育て相談などのコーナーが設けられました。
参加したある保護者は「こういったイベントがあるとエコチル調査がどんなものか知るきっかけになる。調査が次代を担う子ども達の生育に良い影響を与える環境になっていけばうれしい」と話していました。
上伊那でエコチル調査を進める甲信サブユニットセンターでは「調査は13年の長期にわたるもの。多くの人に協力してもらえるよう、広く周知していきたい」と話していました。