伊那市地蜂愛好会「巣コンテスト」
地蜂の巣の重さを競う、伊那市地蜂(じばち)愛好会主催の第8回コンテストが23日、西箕輪羽広の農業公園みはらしファームであった。上伊那から諏訪地方の会員31人が丹精込めて育てた40点を持ち寄った結果、4・06キロの巣を出品した富士見町の自営業中山一さん(47)が優勝した。
会員は、初夏にハチ追いをして土中に作り始めたばかりの「初期巣」を掘り出し、木箱、れんが鉢、段ボールなどに入れ、「会員が研究を重ねた飼育技術」(小木曽大吉会長)で大きくした自慢の巣を持ち込んだ。今年は夏の猛暑や降雨の少なさが影響し、全体的に小ぶりだったが、蜂の子がつまったきれいな巣がそろったという。
初出品の昨年は準優勝だった中山さんは「驚きの一言」とうれしさをにじませ、「良い蜂に巡り合えただけで、運がよかったんです。いろんな人の飼育方法を聞いて研究している。技術はまだまだ未熟です」と話していた。
会員である小坂樫男伊那市長も初めて出品し、6位に入賞。集まった巣は1キロ8千円前後で即売された。