信大 特殊草刈り機を検証
獣害対策 藪払いで緩衝帯整備
信州大学農学部は、藪払い作業の軽減を目的とした特殊な草刈り機を伊那市西春近の諏訪形で7日テストしました。
草狩り機は、ミニショベルに搭載され、3枚の刃が独自の回転をすることで、様々な植生に対応し、刈り取るというものです。
信州大学農学部の中山間地域プロジェクトの一環で、その有効性をテストしました。
メリットは、細かく破砕できること、枝も切ることができること、メンテナンスが容易にできる点で、サルなどの鳥獣被害に苦しむ伊那市西春近諏訪形の地域住民も作業の様子を見守りました。
この地区は、鳥獣被害対策として、電気柵を農地周辺に張り巡らして対策していますが、藪には、獣道の跡もあり、深刻な問題となっています。
信大農学部では、藪を払い、緩衝帯を作ることで、野生動物の行動の変化なども調べます。
そこで大学が注目したのがこの草狩り機で、藪払いにおける作業効率や安全性などを検証しました。
草狩り機で刈った後は、森の中が見通せるほど、視界が良くなり、大学関係者や地域住民も納得の様子でした。
信大農学部では、今回の試験結果を中山間地の支援システム作りに反映させていきたいと話しています。