伊那弥生ヶ丘高校100周年式典
伊那弥生ヶ丘高校の創立100周年記念式典が8日、伊那市の伊那文化会館で行われ、100年の節目を祝いました。
式典は、学校関係者や在校生、卒業生などが出席し、生徒による旧校歌の合唱で始まりました。
伊那弥生ヶ丘高校は、1911年、明治44年に長野県町立伊那実科高等女学校として始まり、1920年、大正9年に長野県伊那高等女学校になりました。
1949年、昭和24年に伊那弥生ヶ丘高等学校となり、今年で創立100周年を迎えました。
伝統的な校風、「自主自律」「文武両道」の精神のもと、これまでにおよそ2万5千人が学び、巣立っています。
100周年の記念事業では、学習室の整備、桜の植樹、楽器の購入、記念誌の発刊などが行われました。
式で百周年記念事業実行委員長の清水貞子同窓会長は、「よき伝統を継承しながら新たな校風を作り上げ発展してきました。生徒の皆さんは、多くの経験を積み重ね一層充実した学校生活を送ってください」とあいさつしました。
窪田善雄校長は、「100年の節目から新たな飛躍を遂げるよう努力していきます」と話しました。
生徒を代表して小田部宙生徒会長は、「歴史、伝統を次の世代に引き継ぐため精進していきます」とあいさつしました。
式典に続いて記念講演会が開かれ、東京大学大学院教授の姜尚中さんが「悩む力」と題して話しました。
姜さんは、「東日本大震災で、人を支えなければ自分も支えられないということを学んだ」と話し、「これからの時代は、自己本位で自分で考える、自分の身は自分で守る時代にしないといけない」と話しました。
そして「悩むことは生きている証拠。自分を支える生きる力と考え、希望に向かって生きてほしい」と話していました。