唄い継ぐ馬子歌 伊那節大会
古くから伊那の地で唄い継がれている伊那節の発表会が10日、伊那市のいなっせで開かれました。
伊那節の発表会、伊那節大会は、後世に唄い継ごうと1988年、昭和63年から始まりました。
大会ではこれまでの優勝者、10人が顔を揃え、自慢の喉を披露していました。
伊那節は古くは御嶽山と呼ばれた馬子歌で江戸時代に権兵衛峠を行き来した馬子たちが口ずさみ伊那谷の各地に広まりました。
10日は、伊那節大会の前身となる伊那節のど自慢の優勝者も歌声を披露しました。
1981年、昭和56年の優勝者で現在伊那節保存会副会長の北原正明さんは、「昔は宴会の席などで伊那節は、欠かせないものだった。地域に伝わる民謡が歌い継がれるよう盛り上げていきたい。」と話していました。