旧井澤家住宅祈祷札 一般公開
井月が句に詠んだ大窪詩仏の屏風も展示
平成16年、旧井澤家住宅を全面改築するための解体作業で天井裏から発見された祈祷札が、22日から伊那市西町の旧井澤家住宅で一般公開されます。
祈祷札は、大般若経を転読し、村の安全や五穀豊穣を祈った際に使われていたものと見られ、古いもので元文3年、1737年のものがあります。
祈祷札は、65枚見つかり、今回はそのうち20枚が展示されます。
伊那部宿に詳しい久保村覚人さんは、井澤家の建築された時代を特定するのに重要な資料。
当時の井澤家が裕福だったこともうかがい知ることができると話しています。
また今回は、井上井月が句に読んでいる江戸時代の漢詩人、大窪詩仏の屏風も公開されます。
伊那部宿を考える会の森功会長は、「所蔵品を本格的に公開するのは、今回が初めて」と話しています。
旧井澤家の所蔵品展は、22日から30日まで開かれます。