神子柴遺跡について学ぶ
貴重な石器が数多く出土している、南箕輪村の神子柴遺跡について学ぶ講演会が22日、神子柴公民館で開かれました。
会場には区民などおよそ30人が集まり、長野県立歴史館の贄田明さんから説明を受けました。
神子柴遺跡は、旧石器時代から縄文時代にかけて作られたと推測される石器が、傷の少ない状態で数多く出土している珍しい場所で、「神子柴系石器」と名前が付けられています。
贄田さんによりますと、神子柴遺跡の石やりは、精密で薄いものが多いということです。
また、神子柴遺跡で見つかった石器には新潟県の石が使われていて、贄田さんは「新潟でつくられた石器が何らかの理由で神子柴遺跡に集まってきた可能性がある」と話していました。
贄田さんは「日本の歴史上で、旧石器時代と縄文時代の区分に関わる非常に重要な遺跡。多くの人にこの遺跡の素晴らしさを知ってもらいたい」と話していました。