伊那街道を歩こう会 明十橋たもとに道標の移設
個人宅に50年近く保管
江戸時代に活用され、50年にわたり、個人宅で保管されていた道標が、27日、伊那市坂下の明十橋のたもとに移設されました。
27日は、歴史の道 伊那街道を歩こう会の役員6人ほどが、コンクリートに穴をあけ、道標を立てる作業を行いました。
道標は、もともと、今回建てられた場所の道路の対角にありました。その後、道路の工事などの整備により打ち捨てられていた道標は、近くに住む福沢六朗さん宅で50年にわたり大切に保管されてきました。
今回、伊那市の地域づくり活動支援金事業の補助を受け、道標を、人目に着きやすい場所に、移設することになりました。
この辻は、昔、羽広道と伊那街道が交差する地点でした。江戸時代、文政8年、1825年に建立されたという道標には、右は江戸、左は善光寺とかかれています。
会員らは、道標が垂直になっているかどうかを確認しながら、コンクリートで底を固めるなどの作業をしていました。
伊那街道を歩こう会では、この道標の由緒を説明した看板を明日設置する予定です。