信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶
高遠町歴史博物館で特別展
伊那市の高遠町歴史博物館で、特別展「信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶」が開かれています。
会場には、高遠町歴史博物館や伊那市内の図書館、上伊那教育会が所蔵する日露戦争に関わる資料85点が展示されています。
このうち、箕輪町出身の軍人で退役後に高遠町長を務めた上島善重が戦地から持ち帰った資料は、
戦法が記された日記や火薬の調合方法が記されたマニュアル、ロシア軍の戦艦をおさめた写真など、軍事機密に関わる貴重なものが多くあるという事です。
また、当時の海軍の最高司令官、東郷平八郎の直筆の掛け軸も展示されています。
これは、現在も下山田区が所有し、八幡宮の神社総代が大切に管理しているという事です。
この他にも、高遠から出兵した人たちが戦地の様子を伝えるために役場へ宛てた絵手紙や、新聞、本など当時の様子を知ることができる資料が展示されています。
博物館では、日露戦争を地域の視点から見つめ直すとともに、改めて平和について考えるきっかけにしてもらいたいとしています。
この特別展「信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶」は、来年1月29日まで、高遠町歴史博物館で開かれています。