中尾歌舞伎 秋季定期公演
恋女房染分手綱 重の井子別れの段
伊那市無形文化財に指定されている中尾歌舞伎の秋季公演が6日、伊那市長谷の「中尾座」で行われました。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる伝統芸能で、一時、戦争で途絶えていましたが、昭和61年に地元の青年たちが復活させました。
今回披露されたのは、「恋女房染分手綱重の井子別れの段」です。
この演目は生き別れた実の息子と偶然再会した母親が様々な事情から、母と名乗ることができず、涙するという親子の悲哀を描いた作品です。
見所となる親子の別れの場面では、熱のこもった演技に客席から拍手が沸き起こり、おひねりが飛んでいました。