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戸台の化石憲章 採択

「戸台の化石」保存会25周年

戸台の化石憲章 採択

 伊那市長谷戸台で化石発掘などを行っている「戸台の化石」保存会の発足25周年記念式典が12日、長谷公民館で開かれ、地域の自然を守り続けるための化石憲章が採択されました。
 標高およそ1千メートルの戸台からは、およそ1億2千年前のアンモナイトなど海の生物の化石があります。
 これらは、元は海だったこの一帯が南アルプスの隆起により、その時代の生物が岩石の中に保存され化石になったと考えられています。
 戸台から出た化石は、見つけた人が持ち帰らず全て「戸台の化石」保存会に預けることになっています。
 その化石は現在8千点を超え長谷公民館に保存されています。
 12日は、その「戸台の化石」保存会発足25周年記念式典が開かれ、会員などおよそ100人が出席しました。
 保存会は化石の発掘や地質の調査のほか、化石採集体験会などを開いています。
 1963年昭和38年に戸台ではじめてアンモナイトの化石を発見し保存会の副会長を務める、 北村建治さんは、「とれた化石を地域で保存することは、歴史の調査や化石の分散を防ぐうえで大切なこと。これからも地域の宝を守り続けていきたい。」と話していました。
 保存会の伊東耕平会長は、「とれた化石をあずかることから、信頼される保存会として活動していきたい。」とあいさつしました。
 12日は、保存会発足25周年にあたり「採集した化石は持ち帰らず地元で保存する。太古のロマンを秘めた化石に接し地球の成り立ちを知ろう」などとする戸台の化石憲章が採択されました。

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