現代の名工(3)
表具師 伊藤君人さん
伊那市御園で有限会社伊藤盛輪堂を営んでいる伊藤君人さん63歳。
伊藤さんは、創業から100年以上続く表具店伊藤盛輪堂の3代目です。
中学を卒業後、定時制に4年間通いながら表具師だった父の仕事を手伝い始め、この道一筋50年近くになります。
個人や美術館などから依頼を受け、絵や書にできたシミを抜き、作品にあった新たな表装に張り替えます。
(表装の面白さ)
古い物をいびってまた新しく甦らすことができた時が1番うれしく思う。
(表装とは)
絵や書の作家の気持ちを汲んで、その絵が目立つよう上品に引き立てるのが表装。目立ってはいけないし、見る人に嫌な思いをさせてはいけない。絵の中身と一体になって作品となるのが1番。
(目標)
時間的に余裕ができたので、しっかり作品に向かって負けないようにいい仕事をしたい。息子も京都で頑張っているので、互いに助け合いながらやっていきたい。