クロスズメバチ 恋の季節
女王蜂とオス蜂の乱舞を確認
地蜂ともよばれるクロスズメバチが恋の季節を迎えています。越冬を前に、14日、女王蜂とオス蜂が交尾をするための乱舞が見られました。
伊那市西箕輪大萱の作業小屋では、1万5千匹の女王蜂と、2万匹のオスバチが交尾の相手を求めて乱舞する姿が見られました。
小屋を管理しているのは、伊那市地蜂愛好会です。
会長の小木曽大吉さんが設置した蜂の巣箱が5つあり、そこから羽化した蜂が交尾をします。
クロスズメバチの交尾は、10月中旬から11月中旬にかけて行われますが、気象条件が合う日にしか、乱舞は見られません。
14日、小屋の中の温度は、25度ほどまで上がり、午前11時ごろから乱舞が始まりました。シーズン中でも乱舞が見られるのは2縲・回という事で、これだけ蜂が舞うのは、なかなか見られないという事です。
交尾を済ました女王蜂は、卵を蓄えて、越冬の準備に入ります。準備に入った女王蜂を箱に入れて冷蔵庫などで越冬させ、来年の春に、地蜂愛好会の会員に配ります。
小木曽さんは、「次の世代に伊那谷の文化であるすがれ追いを継承していくために、女王蜂を人工的に越冬させ、自然に帰す活動を続けていきたい」と話していました。