朗読劇「理鏡物語」シナリオ報告
吉良上野介の使用人で、赤穂浪士の討入後、僧となり、伊那市美すずで生涯を終えたとされる理鏡坊。
理鏡坊を題材にした、朗読劇「理鏡物語」の脚本・語りを担当する愛知県西尾市の田中ふみえさんらが、13日、伊那市を訪れました。
この日は、愛知県在住の田中さんと、吉良家の菩提寺・花岳寺の住職で、劇の監修をした鈴木悦道さんが、伊那市青島の住民でつくる「理鏡様を語る会」に劇のストーリー等を確認してもらおうと、伊那を訪れました。
理鏡坊が縁となり、旧吉良町、現在の愛知県西尾市と伊那市青島の住民は、平成19年から交流を行っています。
今年7月に田中さんが伊那市を訪れたことがきっかけとなり、朗読劇の台本を書き始めたということです。
その後、周囲の協力を得て、とんとん拍子に話しが進み、今月25日に愛知県西尾市で劇を上演する事になりました。
田中さんは「今回の劇は理鏡坊が、語りかける作品となっている。
人を恨むことなく、次の世代や先の事を考え、世の中の為に尽くした、理鏡坊の心を伝えていきたい」と話していました。
「理鏡様を語る会」の若林徹男会長は、「青島で言い伝えられてきた理鏡坊を、吉良家の地元でも伝える事ができてうれしい。
これをきっかけに、交流の輪を広げていきたい」と話していました。