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大平山荘一帯でくくり罠設置

鹿の食害から高山植物を保護

大平山荘一帯でくくり罠設置

 南アルプス食害対策協議会は、貴重な高山植物を鹿の食害から守ろうと、新たに、標高2000メートル付近で鹿を捕獲するためのわなを設置しました。
 16日は、協議会から依頼を受けた伊那市長谷猟友会のメンバーなどが、大平山荘周辺の林道・南アルプス線沿いに、22基のくくりわなを設置しました。
南アルプスの高山植物は、シカによる食害のため、深刻な影響を受けています。
 伊那市を含む南アルプスを擁する市町村や県などでつくる、南アルプス食害対策協議会は、平成20年度から、植物の防護柵の設置や、シカの行動範囲の把握調査などを行ってきました。
 防護柵だけでは植物を守りきれないと、今回、新たに、高山・亜高山帯でニホンジカの捕獲を行うことになりました。
 大平山荘一帯では、よく鹿が目撃されていることや、捕獲後に搬送しやすい林道沿いであることなどから、今回、くくりわなが設置されました。
 猟友会のメンバーは、シカの足跡が残っている場所などにわなを設置していました。
 猟友会のメンバーは、雪が降るまで毎日、当番制で、罠の見回りを行い、捕獲した鹿は里へ搬出するということです。
なお、南アの植物保護のための県境を越えた取り組みとして、長野県と山梨県が協力し、林道沿いで鹿の広域捕獲を実施しています。

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