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1キロワット産業用燃料電池実証システム試験開始

燃料電池部品、チタン製金属セパレータ開発

1キロワット産業用燃料電池実証システム試験開始

 燃料電池の普及のため、伊那市のサン工業(株)など5社によるプロジェクトチームが共同で研究開発した部品を使った、世界初の1キロワット級燃料電池の実証試験が始まっています。
 1キロワット級産業用燃料電池システムです。
 サン工業の敷地内に設置されています。
 18日は、サン工業で研究開発の発表が行われました。
 経済産業省の支援事業に採択され、長野県テクノ財団を事業管理者として平成18年度から県内の5社が取り組んできたものです。
 産業用燃料電池の普及拡大には、電極に用いる部品、セパレータの高機能化が必要で、今回、従来の高価なカーボン系に替わる、量産性と耐久性にすぐれたチタンを使った金属製のセパレータの開発に成功しました。
 これは、カーボン製より重量、容量ともに削減することができ、この部品120枚を使って構築した燃料電池システムは世界最小、最軽量ということです。
 サン工業では現在、この燃料電池から得られる電力と熱を一部で使っています。
 約1カ月間、実証運転をして市場化に向けてデータを収集するということです。
 プロジェクトチームでは、遅くても平成27年には産業用燃料電池を市場化したいとしています。

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