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36災害の経験から三峰川の水害対策考える

36災害の経験から三峰川の水害対策考える

 今年で発生から50年を迎えた36災害から、三峰川の災害対策について学ぼうと19日、伊那市高遠町で三峰川みらいフォーラムが開かれました。
 これは、伊那谷を襲った36災害を忘れることなく、その経験を活かしていこうと開かれたもので、会場にはおよそ40人が集まりました。
 フォーラムでは、36災害の実体験を、伊那市高遠町在住の矢沢章一さんが、当時の映像を使いながら話しました。
 当時消防団員として出動していた矢沢さんは「生臭いようななんとも言えない匂いがした。災害後はヘリコプターが唯一の交通手段という場所もいくつかあった」と当時の惨状について話しました。
 また伊那市美篶在住の北原弘さんも当時消防団として出動していて「三峰川は堤防が決壊し、ものすごい勢いで濁流が流れ出た。霞堤防があったおかげで流れを戻す作業が順調にいった」と話していました。
 対策について伊那市役所危機管理課防災係の埋橋進係長は「三峰川流域には危険が予想される重要水防区域が27か所ある。自然災害はいつ起きるかわからないので、川の流れや濁り、雲の流れなどを注意して見てもらいたい」と呼びかけていました。
 フォーラムに参加した男性は「水の怖さというものを感じた。自然災害はいつ起きるかわからないので常に危機感を持つことが大事だと思う」と話していました。
 フォーラムを開いた三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「昔氾濫した場所にも人が住むようになった。今一度36災害を振り返り水害対策について考えてもらいたい」と話していました。

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