感触でも鑑賞できる作品展 遠き道-日本画の現在展
視覚に障害のある人にも作品を楽しんでもらおうという展覧会が19日から伊那文化会館で始まりました。
絵の横にあるレリーフは、手で触って描かれているものがわかるようにと日本画を元に作られたものです。
19日から伊那文化会館で始まった「遠き道竏駐坙{画の現在展」には、2006年の第91回院展で内閣総理大臣賞を受賞した故・小谷津雅美さんの作品「桜韻」など、国内を代表する日本画家の作品、37点が並んでいます。
展覧会は、視覚に障害のある人も楽しめる工夫をして4年前から全国各地で開かれていて、長野県での開催はこれが初めてです。
視覚に障害がある人でも楽しめるようにと会場にはラジオが用意され、ラジオを持って作品に近付くと、作品の紹介が流れるようになっています。
また、作者が日本画と同じ材質で作品の一部を作り、作品の質感を手で感じることができるものもあります。
展覧会実行委員会の森賢司代表は「健常者でも障害のある人でも誰でも楽しめるようにと工夫して展示しています。ぜひ多くの方に見に来ていただけたら」と多くの来場を呼び掛けていました。
「遠き道竏駐坙{画の現在展」は来月18日まで伊那文化会館で開かれています。
また今月26日には展示作品の作者を招いてのワークショップも予定されていて、関係者が多くの参加を呼びかけています。