「おさべ親王と梅が里」の大型紙芝居をゆかりの奈良五條市で上演
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は22日、村にゆかりがある奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加した。親王の生涯を描いた手づくりの大型紙芝居を2年ぶりに現地で上演。信州と奈良を結ぶ歴史上の人物に想いを馳せながら、互いに交流を深めた。
委員と村内の朗読グループ「お話宅Q便」の7人が訪れ、神社境内で紙芝居を披露。氏子をはじめ集まった多くの地元住民に、遠く離れた信州に・ス親王伝説・スが根づいていることを伝えた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌が残り、同委員会は6年前から村おこしに生かそうと思案。伝承をもとに創作した物語「おさべ親王と梅が里」を作り、学校などで活用している。
あわせて史実の研究も進めてきたが、五條市で没し、御霊神社に母親の井上内親王らと一緒にまつられていることも分かった。
「親王を縁にして、新たなつながりを持てれば」と2年前に初めて同神社の例祭に参加。物語を大型紙芝居にして初上演し、交流が始まった。
今回は2年ぶりの上演となったが、委員らは「熱心に見てくれてうれしい。今後も交流の輪を広げていけたら」と話していた。