専門家らが貝付沢視察
平成18年7月の豪雨災害で貝付沢が氾濫し、土砂が民家に流れ込むなどの被害がでた伊那市西春近諏訪形で 28日、専門家らによる3回目の視察が行われました。
現地を視察したのは、元信州大学教授の山寺喜成さんと山寺さんの研究チームの他、地域住民で作る諏訪形区を災害から守る委員会のメンバーの合わせて23人です。
様々な分野の専門家から意見を聞く事で、違った視点から山地保全のあり方を検討しようというものです。
貝付沢周辺の土は、砂のようにサラサラしていて水を含むと一気に流れおちる危険性があります。
貝付沢の災害復旧現場の状態を見て、地盤工学に詳しい専門家は「このまま表面だけコンクリートで固めるのでは、水がたまってしまう。井戸のような物を作って水を抜かなければ抜本的な対策にならない」などと話していました。
専門家らは、「周囲の山も含め危険と思われる箇所を科学的に洗い出し、1番有効な手当ての方法を提案していきたい」と話していました。