昭和コレクションの展示準備
昭和30、40年代の生活雑貨を来月開く宮田村の文化祭に展示しようとこのほど、村民有志が準備作業を行なった。収集品を提供した東京都在住の山本豊之さん(64)と、仲介した村町2区出身で都内で通信社を営む酒井平内さん(61)も参加。「使い捨ての時代だが、モノの大切さを見直すきっかけにしてもらえれば」と話した。
酒井さんが知人の山本さんの収集品を宮田村の活性化に使えないかと提案したのがきっかけ。
賛同した村民有志が文化祭出展を調整。この日は会場となる村老人福祉センターで、数千点にも及ぶ収集品の展示準備を進めた。
飲食品のラベルや包装など紙類が多いため、段ボールに貼り付けてディスプレイ。
ボランティアで作業を手伝おうと駆けつける村民もいて、膨大な収集品は順調に展示するまでにこぎつけた。
往年のスターのブロマイドなどもあり、参加者は「懐かしいなぁ」と会話しながら作業。思い出をよみがえらせていた。
「多くの人たちに懐かしんでもらい、村が元気になる源になれば」と酒井さん。
山本さんは「子どもにも見てほしい。私の収集品は本来捨てられるものばかりだが、消えていくモノから社会を見る目を育ててもらえれば」と話した。展示は11月5、6日。