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消費者と生産者が共に観察、生き物環境調査

生活クラブ生協と

 身近な農地の生物調査を通じて、農業と自然環境を検証する飯島町の「生き物環境調査」が24日、生活クラブ生協・東京の環境調査ツア一行50人(大人31人、子ども19人)を迎え、アグリネーチャーいいじまや町内の約20カ所の農地、ビオトープなどで行われた。
 生産者と消費者が一緒に生物観察し、交流を深めながら、農産物の信頼性の確立を図る同調査は4回目。
 環境保全と農産物生産を一体的にとらえた飯島町の「1000ヘクタールの自然共生農場づくり」を推進する営農組合員ら42人が生産者の立場で参加。フィールドミュージアムいいじま研究所や日本獣医畜産大学の指導で進められた。
 アグリネーチャーいいじまで町の概要、調査方法の説明を受けた参加者は、9班に分かれ、生産者の案内で、田んぼや水路、果樹園、ビオトープに移動した。
 観察場所では、生産者から農業について説明を受けた後、目を閉じて、音を聞き、においをかぎ、水温、気温を測るなど、周囲の環境を調査したり、水路や畦、田んぼの中の生き物を捕獲して調べた。
 このうち、アグリネーチャー内のビオトープでは、川のせせらぎ、ミンミンゼミ、ヒグラシなどセミの声に耳を澄まし、草の匂いをかいだ。水路のセリの中からアゲハチョウの幼虫、ヒメマイガイ、ホウネンエビに似たエビ、オケラなどを見つけた。
 生活クラブ生協の鈴木礼子理事は「飯島町は先駆的に自然共生農業に取り組んでいる。顔の見える交流、すばらしい自然環境を実感したい」と話していた。

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