伊那市田原の農地を農水省が視察
耕作放棄地解消の先進事例で
農林水産省関東農政局は耕作放棄地解消の先進事例として、伊那市東春近田原の取り組みを22日視察しました。
22日は、関東農政局職員など30人ほどが田原を訪れました。
関東農政局は、管内10都県から先進地2箇所を選び、視察を行っています。
耕作放棄地16ヘクタールを地元農家が復元しようとしている取り組みが、全国的にも珍しいとして、その2箇所のうちのひとつに田原が選ばれました。
田原集落農業振興センターの伊東由和委員長が、職員に説明をしました。
職員からは、「どれくらいの時間で復元を考えているのか」「地権者の権利はどのように処理しているのか」などの質問が出されていました。
田原は、かつて養蚕が盛んで天竜川河岸段丘上段一体には桑が植えられていましたが、養蚕業の衰退に伴い、農地も荒れていました。
今年8月から、重機を活用して、耕地の整備が始まっていて、現在は、4分の1程度が完了しています。
視察を終えた後は伊那市役所で意見交換が行われました。