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2311/(土)

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新山小学校の児童被災地支援へ

全校で話し合い方針まとまる

新山小学校の児童被災地支援へ

 伊那市の新山小学校の子どもたちは、東日本大震災の被災地支援の取り組みを行うことを、12日、全校で決めました。
 新山小では、児童会が中心となって、被災地のために何か支援活動をしたいという声があがっていました。
 被災地はどのような状況なのか、どのような支援が求められているのかを知るために、12日は、伊那市の危機管理課職員の小牧 学さんを講師に招きました。
 小牧さんは、先月、岩手県の釜石市を訪れ、ボランティア活動を行ないました。
 小牧さんが紹介したのは釜石東中学校の避難についてと現在の状況です。
 震災当日、釜石市の釜石東中学校の生徒は隣接する小学校の児童を連れて避難していて、全員が無事だったという避難は「奇跡の避難」とも呼ばれています。
 小牧さんは、釜石の学校には、まだ瓦礫が残っていることや最近になって中学校と小学校で図書館の本を取り合ういざこざがあるなど、被災者が精神的に疲れてきていることを話しました。
 話を聞いた子どもたちは、全校で、どのような支援をしたいのかを話し合いました。
 話し合いでは「手紙を書こう」「ビデオレターを送ろう」「実際に現地を訪ねよう」といった意見が出されました。
 結果、手紙を書くこと、本を贈ることで、子どもたちの意見がまとまりました。
 小牧さんが訪問した釜石東中学校に手紙や本を贈る方針で活動は動き始めます。
 新山小学校では全校児童で手紙を書くほか、地区の住民にも協力を仰ぎながら、中学生が読むのに適した本を集め、被災地に贈りたいとしています。

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