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中尾歌舞伎保存会 初めてのオリジナル演目

36災を題材に

中尾歌舞伎保存会 初めてのオリジナル演目

 伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会は、およそ250年前に中尾歌舞伎が始まって以来、初めてとなるオリジナルの演目、「36災歌舞伎」を、4月の春季定期公演で披露します。
 20日は、保存会のメンバー8人が伊那市長谷の中尾座に集まり台本の読み合わせをしました。
 春季公演で上演するのは、昭和36年に伊那谷を中心に甚大な被害を出した梅雨前線豪雨36災害を題材にした演目です。
 36災歌舞伎は、災害を後世に伝えようと国土交通省天竜川上流河川事務所の草野慎一前所長が原作を作成し、国立劇場の顧問を務める織田紘二さんに監修を依頼したオリジナルの演目です。
 幕末の農村を舞台に、大雨により発生した土石流で妹を亡くした兄忠勝が、10年後、同じ様な土石流から、家族や村を守るという話です。
 演目では、土石流を大蛇にたとえ神楽の舞で表現することになっていて、忠勝と大蛇との立ち回りなどが見どころです。
 保存会では、3月18日に関係者を対象にしたプレ公演を、4月29日に春季定期公演を行うということです。

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