クロスズメバチ女王蜂の越冬順調
伊那市地蜂愛好会の小木曽会長宅で
伊那市地蜂愛好会の小木曽大吉会長が取り組んでいるクロスズメバチの女王蜂の越冬が順調に進んでいます。
伊那市福島の小木曽大吉さんの自宅を訪れました。
庭に越冬のための室(むろ)が作られています。
伊那市地蜂愛好会の会則の第一項には、「地蜂の保護・増殖につとめる」と掲げられていて、小木曽さんは、毎年、人工的に女王蜂を越冬させています。
現在およそ1万匹の女王蜂が、箱に入れられ、室の中で冬眠しています。
クロスズメバチは、10月中旬から交尾の時期を迎えます。
小屋の中で女王蜂とオスバチを交尾させます。交尾を済ませ卵を蓄えた女王蜂を集めて、越冬させているのです。
6年間ほど、大型冷蔵庫を使った越冬に取り組んできましたが、去年、冷蔵庫が故障しました。
そのため今年は、久しぶりに天然で越冬させています。
去年、一昨年と、越冬に失敗したということもあり、小木曽さんは、順調な経過を喜んでいます。
自然界での越冬では、天敵の蜘蛛に食べられてしまうため、女王蜂の8割から9割が冬を越せないといわれています。
小木曽さんは、「シーズンになると愛好者を楽しませてくれる地蜂を大切に守っていきたい」と話していました。
越冬した地蜂は、3月末の地蜂愛好会の総会で会員に配られる予定です。