各地のジオパーク活用法学ぶ
ジオパーク交流集会
全国各地のジオパーク保有地域が交流する「ジオパーク交流集会」が18日、いなっせで開かれ、ジオパークの活用方法などについて学びました。
この日は、伊那市を中心におよそ270人が参加しました。
ジオパークは、地質・地形を見所とする自然公園として認定された地域のことです。
交流集会は、全国に27施設ある国立青少年自然の家のうち、8施設の地域にジオパークがあることから、その8地域の自然の家のスタッフを招いて、初めて開かれました。
各地域の自然の家で行われているジオパークを活用した教育活動の発表では、高遠の他、新潟県の妙高と長崎県の諫早が発表しました。
妙高では、糸魚川構造線を活用した体験学習が行われていて、断層や翡翠、化石などの採集体験を通じて子ども達に夢を与える学習を企画しています。
高遠では、石探しや砂金の採集体験などを通じ地質への理解を深める学習を行った所、子ども達の協同学習への意欲に変化がみられたということです。
こうした発表を受け、国の教育研究機関の五島政一さんは「自分の地域を知る事で、子ども達は自分の地域を誇りに思い、地域を好きになる。地域の大人が子ども達に伝承しながら教えてあげてほしい」と話していました。
ある参加者は「地域に世界に誇れるものがあるということをPRするために、いろんな地域の情報を聞いて、協力して活動していけたら素晴らしいと思う」と話していました。
白鳥孝伊那市長は「非常に有意義な交流だった。各地の活用法を聞き、地域に合った活用方法を探るきっかけになった。ジオパークを学習に取り入れるというのはとても面白いと思う」と話していました。
交流集会では、ジオパーク保有地域の市長や村長によるシンポジウムも行われました。