前沢川砂防事業の現状を地元に説明
平成18年の豪雨災害で土砂が中央自動車道まで流れだした伊那市西春近柳沢の前沢川で進められている砂防事業の経過説明が25日、現地で行われました。
この日は地元住民などおよそ30人が参加して県の職員から説明を受けました。
説明会は、事業の進捗状況を知ってもらおうと伊那市が開いたものです。
平成18年の豪雨災害では、前沢川上流部で大規模な土砂崩落が発生し、土石流が中央自動車道まで流れ出しました。
平成18年度から砂防事業が始まり、現在、えん堤部分の工事がほぼ完了しています。
県の職員からは、流れだした土砂を溜め、上部の砂などを少しずつ流していく作りになっていること、鉄のパイプで大きな岩や流木を食い止めるようになっていることなどが説明されました。
参加したある男性は「災害の時以来この場所に来ていなかったが、かなり工事が進んでいる。これで万が一の時も安心することができるのかなと思う」と話していました。
伊那市建設課建設調査係の斉藤正秀係長は「地元のみなさんに現状を知っていただき、災害への意識を改めて持っていただけたと思う」と話していました。
事業は来年度末の完了を目指していて、総事業費はおよそ6億5千万円となっています。