被災地への支援物資提供呼びかけ
伊那市中央の洋画家 奥村憲さん
東日本大震災からまもなく1年となるのを前に伊那市中央の洋画家、奥村憲さんが支援物資の提供を呼びかけています。
現在70歳の奥村さんは、水産加工に関する水質保全の技術者として長年東北地方で勤務してきました。
去年3月11日の東日本大震災で務めていた会社の仲間や多くの友人を亡くしました。
震災直後から募金や支援物資を送る活動をしていて集まった衣類や、食糧、生活用品は自宅玄関先に高く積み上げられています。
画家として東北の風景を描いていた奥村さん
仕事をしながら画家としても活動していた奥村さんは東北に住んでいたころ岩手や青森などで風景のスケッチによくでかけていました。
岩手県久慈市の海岸。
ここに建っていた家は全て津波で流されたといいます。
電力を供給する火力発電所
青森県八戸市の東北火力発電所。
当時は原発の影響で廃止の方向にありましたが、現在はフル稼働で一帯の電力を供給しているということです。
津波が全てを消失させた
岩手県などの海岸沿いを走る三陸鉄道の鉄橋や橋もすべて流されました。
「継続することで道が拓ける」
支援物資は3月12日に岩手県盛岡市の被災者支援団体セーブイワテへ発送することになっています。
奥村さんは、「動くことが大切。継続することで道が開けてくるはず」と話し、物資の提供を呼びかけています。
奥村さん 080-1231-0509