三六災害題材の演目披露
中尾歌舞伎保存会
三六災害を題材にした中尾歌舞伎保存会オリジナルの演目「三六災害半世紀」が18日、伊那市長谷の中尾座でお披露目されました。
この演目は昭和36年に伊那谷を襲った三六災害を語り伝えようと作られたもので、今日は地元住民などを対象にプレビュー公演が行われました。
内容は、大蛇にみたてた土石流に妹が流され、10年後にその仇を兄が討つというもので、大雨による水害の恐ろしさを教訓として伝える内容となっています。
県の地域発元気づくり支援金事業として天竜川上流河川事務所の草野愼一前所長が原作をつくり、国立劇場顧問の織田紘二さんが歌舞伎風に仕立てました。
公演終了後の講評で織田さんは、「大蛇の動きをさらに大きくするとともに全体に情感を込めて演技するとさらによくなる。」とアドバイスしていました。
中尾歌舞伎保存会による「三六災害半世紀」の本公演は、4月29日に伊那市長谷の中尾座で開かれることになっています。