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業況、じわり悪化 アル信調べ

好調だった製造業にかげり

 4窶・月期の業況について「良かった」とする企業が13・4%、「悪かった」とする企業は39・5%。「良かった」から「悪かった」を引いた指数DI指数は△26・1で、前期△22・3より3・8ポイント悪化したことが、アルプス中央信用金庫の発表でわかった。
 同金庫は4半期に1度、取引き企業を中心いアンケート調査をしており、「伊那谷経済動向」としてまとめられていえる。
 発表によれば、上伊那経済は、有効求人倍率が1・20倍を示す(5月)など一見好調を堅持しているかのようにも見えるが、製造業・建設業・卸売業・サービス業などで軒並み業況が「良かった」とする企業が減少した。
 DI指数で見ると、建設業・卸売業・小売業・サービス業などが、依然として「悪かった」とする企業の方が多い事を示すマイナスの状態ではあるが、数値的には若干の改善を示しているの比して、製造業が前期より7・6ポイント悪化して△28・5を示した。この製造業の景況悪化に引っ張られる形で、全体でもDI指数が3・8ポイント悪化するという結果が出た。
 ある製造業経営者によれば、デジタルカメラの過剰生産に直面したメーカーの生産調整によって、上伊那の光学関係の部品加工業が大きな痛手をこうむっているという。アルプス中央信用金庫の調査結果もこうした事情を反映したものと考えられる。

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