杉島の森林整備で協定締結
南信森林管理署や県、伊那市など5団体は26日、伊那市長谷杉島の森林を整備するための協定を締結しました。
26日は伊那合同庁舎で締結式が行われ、南信森林管理署、県、伊那市のほか独立行政法人森林総合研究所と上伊那森林組合の代表が協定書を取り交わしました。
協定は、伊那市長谷杉島の国有林と民有林について一体的に整備を進めようというものです。
これまでは所有者がそれぞれの森林を整備していましたが、これらを一体的に整備することで効率化が図られるほかコストを抑えることができます。
県によりますと協定区域となる森林はおよそ3,700ヘクタールでこのうち国が所有する国有林が27%、個人などが所有する民有林が73%を占めています。
また区域内の人工林率は61%。樹種は78%がカラマツなどの針葉樹となっています。
国有林と民有林を一体的に整備する協定は県内では、6か所目、南信では初となります。
杉島の森林整備は来年度から木材を搬出するための作業道の設計にはいり、平成26年度から搬出作業を実施する計画です。
協定の有効期間は来年度から6年間で協定者の協議により延長もできます。
関係者は地域木材の有効活用を図るとともに、災害に強い山づくりに努めていきたいとしています。