長谷小で30周年記念式典
中尾歌舞伎を鑑賞
長谷小学校で29日、開校30周年記念式典があった。児童、教職員、来賓ら約220人が出席し、30年の節目を祝った。
中山晶計実行委員長は、長谷の礎となる児童を送り出すよう祈った。
三沢久夫校長も教育目標に「本気で取り組む子ども」を掲げ「少人数の良さを生かした教育に努めたい」と述べた。
そのあと、児童たちが20周年以降の10年間の歩みを発表。全校飯ごう炊さん、シイタケ栽培、粘土がまの火入れなどスクリーンに写真を映し出し「地域の期待にこたえられるよう、みんなで協力し合って頑張ります」と力強く声を合わせた。
記念公演は長谷中体育館であり、村指定無形文化財「中尾歌舞伎」の「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」を鑑賞。地域住民らも足を運んだ。
源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復しゅう話で、浄瑠璃と三味線が響く中、真に迫る演技で観客を魅了した。長谷小2年の西村清剛君も初参加。
終了後、会場から「花」が飛んだり、西村君に花束が贈られたりと大きな拍手が沸いた。
長谷小は76(昭和51)年、美和と伊那里の2小学校が統合。現在の児童数は92人。
記念事業として、全児童の写真入りの下敷き配布、校舎内外の環境整備(動物飼育小屋の建て替え、敷地周辺フェンス改修…)などに取り組んだ。記念誌は来年2月、20周年以降の10年間の記録に加え、記念式典の様子を含めて発行する。