開花「待ち遠しい」　天下第一の高遠城址の桜

桜守の開花予想は12日、13日頃

　「天下第一の桜」として毎年多くの観光客が訪れ、今年も桜の開花が待たれる伊那市高遠町の高遠城址公園。
　日本気象協会では、11日頃の開花を予想していますが、桜を管理する桜守は12日か13日頃の開花を予想しています。
　市内全域の桜の管理をしている稲辺謙次郎さん。
今年は冷え込みがまだ続いていることから、開花予想よりも遅い開花になるのではと話します。
　稲辺さんは「現状では蕾が開き始めた程度。気温が上がり続ければ11日の開花もあるかもしれないが、今の気温では11日の開花は厳しいかもしれない」と話していまいした。
　高遠城址公園の開花宣言は、これまで桜雲橋にかかるタカトオコヒガンザクラの開花を基準に行なっていましたが、今年からは公園内のどれか1本が開花した段階で開花を宣言することになりました。
　また、今年の桜について稲辺さんは「今年は雪や雨が多かった。雪で根を保護し、十分な雨で水分を蓄え、現在日もよくあたっているので、桜の枝が上を向いて元気。濃いピンクの花を咲かせる条件がそろっているので、今年は良いお花見ができそう」と話していました。

高遠城址公園に観光案内所開設

　また、この日は観光客の入込みを前に観光案内所が開設されました。
　ボランティアガイドによる観光案内は今年で4年目を迎えます。
　今年から名称を「い縲怩ﾈガイドの会」に改名し、公園内の案内や、シャトルバスの中でのガイドを行います。
　桜の開花が遅れそうな現状について武田宏会長は「この寒さでは桜は厳しい。観光客が来ないと手持ち無沙汰になってしまうので、一日も早く暖かくなり、多くの人に来てもらいたい」と話していました。

桜まつり号運行開始

　また、高遠城址公園のさくら祭りに合わせて臨時列車と臨時バス「高遠さくらまつり号」の運行も始まりました。
　臨時列車はJR松本駅竏宙ﾉ那北駅間で、臨時バスは伊那北駅竏注ｉ痘j博物館前までを結びます。
　唯一桜まつり号に乗車した埼玉県の2人組は「たぶん咲いていないんじゃないかと思いながらも来てみた。2人とも城を見るのが好きなので高遠城址をゆっくり見物したい」と話していました。
　高遠城址公園の観光案内所は22日(日)まで、高遠桜まつり号は8日(日)、14日(土)、15日(日)の運行となっています。
　桜守の稲辺さんによると、伊那市内のこの他の桜の開花は、伊那公園が13日か14日頃、春日城址公園は14日頃になりそうだということです。