高遠城址公園 花見ムード満開
16日に開花宣言が出た、伊那市高遠町の高遠城址公園。桜の開花状況は咲き始めですが、公園内ではイベントが催され、花見ムードを盛り上げています。
かっぽれを披露したのは、東京の大道芸人で、光江流社中、桜川光江家元率いる25人です。
桜川さんによりますと、かっぽれは元気の出るおめでたい大道芸として江戸の末期に始まり、次第に寄席や歌舞伎などでも踊られるようになったということです。
桜川さんらのメンバーの中に高遠出身者がいたことなどが縁で訪れることになりました。
去年は、震災により中止となり、今年は2年ぶりの高遠での披露となりました。
桜川さんは「見ている人達に元気と笑顔になってもえれば」と話していました。
伊那市商工会高遠支部女性部 桜茶振舞う
伊那市商工会高遠支部女性部は、訪れた人達3千人に、桜茶を振舞いました。
桜志津久の名称で販売されている桜茶は、女性部のメンバーが摘み取った八重桜を洗い、塩漬けにして1年間寝かせたものです。
女性部のメンバーらは「コップの中で桜を楽しんで下さい」と呼びかけならが、訪れた人達に桜茶を手渡していました。
桜奏会 高遠ばやし巡行
また、昨夜は、住民有志で作る高遠囃子の保存会「桜奏会」が高遠はやしを演奏しながら公園内を巡行しました。
ぼんぼりの灯りがともる中、桜奏会のメンバー21人が三味線や包、笛などを演奏しながら、巡行しました。
もともとは、鉾持神社の春の例祭で、山車と共に地区毎に連をつくり練り歩かれていて、現在は秋の燈籠祭りで演奏されています。
昨夜は、高遠閣を発着点に桜雲橋を渡り公園を一周するコースで、往路はゆっくりとしたテンポの本囃子、復路は、テンポが速く賑やかなかえり囃子を演奏しながらおよそ30分かけ巡行しました。
桜奏会の北條良三会長は、「桜の開花はこれからだが、伝統の音楽で少しでも花見の雰囲気を演出できれば」と話していた。
高遠囃子の巡行は、20日金曜日の午後7時からも行われる予定です。