塩澤正信さん 組子工芸展
日本の伝統細工 展示
飯田市で組子の作品を製作している塩澤正信さんの工芸展が20日から伊那市の伊那商工会館ではじまりました。
組子はふすまなどの建具として使われるもので、木材を1ミリほどの薄さに切り、接着剤を一切使わずに組み上げます。
木本来の色を生かすため、着色は行っていません。
伝統的な組子細工は直線を組み合わせたデザインですが、塩澤さんは木に細かな切れ込みを入れる独自の技術を使って曲線を表現しています。
建具店に生まれた塩澤さんは10歳の頃から独学で組子を学びました。
近年、日本古来の組子を使う住宅が減っていることから、その存在をより多くの人に知ってもらおうと工芸作品として制作を始めました。
この作品は、11年前に全国建具展のコンテストで最高賞となる内閣総理大臣賞を受賞したものです。
15万ものパーツが組み込まれていて、飯田市の建物で実際に使われています。
塩澤正信さんの組子工芸展は、22日・日曜日まで、伊那市の伊那商工会館で開かれています。