「井月句集」岩波文庫から出版へ
神奈川大学の復本一郎名誉教授が執筆
漂泊の俳人、井上井月の俳句を集めた句集が10月に岩波文庫から出版されます。
24日伊那市内で井月愛好家でつくる井上井月顕彰会が句集出版についての記者会見を開きました。
執筆者は神奈川大学名誉教授で近代俳論史が専門の復本一郎さんです。
俳人、松尾芭蕉などについて研究してきた復本さんは、芭蕉を師と仰いだ井月にも関心を持つようになりました。
最近になり顕彰会会員との交流が始まり「井月句集」を出版する話がまとまりました。
句集は井月の俳句からおよそ1300句を選びだし、復本さんが解説を加えます。
「井月句集」は350ページほどになる見通しで岩波文庫から10月に出版される予定です。
記者会見ではほかに井月を題材にした映画「ほかいびと」を制作した北村皆雄監督が話をしました。
北村監督によりますと映画「ほかいびと」は今後名古屋や大阪、北海道などで上映が決まっているほか、英語版とフランス語版の制作もおこなっていて、国際映画祭への出品の順備も進めているということです。
顕彰会の堀内功会長は「本や映画により井月が広く知れわたることに期待したい。」と話していました。