猟師のくくりわな 南箕輪村に寄付
加藤尚さんが開発 軽量、安全な特許商品
南箕輪村田畑の猟師、加藤尚さんは、自身が開発し特許もとったニホンジカ捕獲用のくくりわなを11日村に寄付しました。
加藤さんが寄付したのは、加藤式くくりわな隼10セットです。
従来のものと比べ重さは、2分の1、踏み板部分の面積は2倍で発泡スチロールでできています。
発泡スチロール部分は、村内にある包装・梱包資材などを製造販売している興亜化成と共同開発しました。
このくくりわなの特徴は、踏み板部分の発泡スチロールに切れ目を入れることで3キロほどの荷重がかかると半分に割れる点です。
金属を使った機械式のものと比べて、寒さに強く軽量で、女性や高齢者でも仕掛けやすくなっているということです。
発泡スチロールがVI字型に割れる形が獲物を狙って羽を広げる隼に似ているとして、商品名を隼にしました。
価格は、1セット6,000円で、1月から販売を始め、これまでに500個が売れているということです。
このくくりわなで、去年は長谷で800頭を捕獲したということです。
加藤さんは、ニホンジカが南箕輪村の経ヶ岳などの西山でも見られることに危機感を持っていて、今回の寄付は、そうした実情をアピールする狙いもあります。
唐木一直村長は、「村の猟友会で使わせていただき有害鳥獣から村の山や農地を守っていきたい。併せてシカ肉の活用も考えたい」と話していました。