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一夜の城遺跡から縄文土器

出土品の洗い作業行なわれる

一夜の城遺跡から縄文土器

 武田信玄の5男、仁科五郎盛信が守る高遠城を攻めるため、織田信長の長男・信忠が陣を構えたとされる、伊那市富県貝沼の一夜の城。現在、発掘調査で出た出土品を洗う作業が行われています。
 16日は、伊那市の創造館で、出土品を洗う作業が行われていました。
 中心になって調査を進めている伊那市創造館学芸員の濱 慎一さんらが、出土品を洗ったり、分類していました。
 一夜の城は、戦国時代に織田信忠が一夜にして築いた遺跡と、地元で言い伝えられていますが、市道の拡幅工事のため、一部を取り壊す計画があります。
 伊那市教育委員会では、詳細な調査を行うため、今年1月末から3月末にかけて、発掘調査を行いました。
発掘調査で出てきたのがこれらの出土品です。
 戦国時代の天目茶碗などに合わせて、平安時代の陶器、そして縄文時代の矢じりや土器も出土しました。
 これらが出土したことにより、一夜の城一帯には、縄文時代から人が住み続けていたことがうかがえます。
 濱さんは、発掘調査のまとめを、今年度中には、伊那市教育委員会に報告したいとしています。
 また、今回の出土品の展示会についても検討しているということです。

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