南信町村交通共済で宮田村の加入者が減少
南信地域の各町村が共同の事務組合を設け、低額な掛け金で住民の加入を進めている「交通災害共済」で、宮田村の加入者数が最近3年間で463人、8・8%も減少していることが分かった。村は26日開いた共済推進協議会で、各区長らに改めて加入促進を呼びかけた。
生活様式の変化や保険商品の競争なども要因として考えられるが、金融機関の口座振替が使えなくなった影響が最も大きいとみられる。
同共済の掛け金は350円で、最高120万円(死亡)が支払われる。手数料を入れると低額な掛け金のメリットが消えてしまうことなどから、3年ほど前に口座振替は廃止となった。
各区や班を通じて加入申込書を配っているが、回収方法はそれぞれ違う。現金を取り扱うため契約者自身が役場へ持参するケースが主流となっている。
04年度の加入者数は4823人。全人口に占める加入率は52・7%で、前年度より2ポイント低下した。人口の半数を割りこむのは目前の状況だ。
「振替ではないため、ついうっかり忘れてしまっている人も多いと思う。万が一のために加入してもらえれば」と村生活環境係。
南信地域全体でも93年度をピークに加入者は減り続けている。