進徳教育の精神を見つめ直す
進徳館の日で五聖像に拝礼
旧高遠藩の藩校「進徳館」の教育精神を見つめ直し、受け継いでいこうと26日、進徳館の日の行事が行われました。
この日は、白鳥孝伊那市長や久保村清一教育長らが進徳館を訪れました。
当時、進徳館の生徒は授業の前に孔子や孟子などの五聖像に拝礼していた歴史があり、参加者はそれに習い拝礼をしていました。
進徳館は、1860年に藩士の養成を目的に創設された藩校です。
毎年、進徳館が創設された5月に、当時の教育精神を見つめ直そうと「進徳館の日」を設けて拝礼をしています。
白鳥市長は「日本を築いた原点の場所とも言える。伊那市の人だけでなく、いろんな人達に来てもらい進徳教育を見つめ直してほしい」と話していました。
進徳館の庭では高遠中の生徒による野点が行われ、訪れた人たちがお茶を味わっていました。
高遠中や高遠高校では、進徳館の歴史を受け継いで現在でも「実学の精神」を学習のテーマにしています。
中学生を引率した佐々木豊教頭は「進徳教育の行われた場所で実学の精神を養ってもらえれば」と話していました。