シックデイや災害時
糖尿病患者はどうする
糖尿病セミナーで講演・討論
糖尿病の病状や予防法・治療法を学ぶ第4回信州糖尿病セミナーが30日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、約250人が講演やパネルディスカッションに熱心に耳を傾けた。県糖尿病協会などが主催。開催地は県内各地の持ち回り。第4回の今回の世話人は、神山公秀さん(神山内科院長)、市川和夫さん(伊那中央病院内科部長)が務めた。
「どんな時でも糖尿病と仲良く」をメインテーマにした今回のセミナーでは、糖尿病患者がカゼや胃腸障害など発熱・下痢・嘔吐・食欲不振に襲われる「シックデイ」や、大型地震などに被災した場合に何を注意するべきが窶泊蛯ォなテーマ。
専門医である洪内科クリニック・洪尚樹院長の講演のほか、新潟県小千谷市在住の永井美智子さんが新潟中越大地震の被災地で糖尿病治療で苦心したことを体験発表した。
パネルディスカッションでは座長の市川医師のほか、患者3人・管理栄養士・看護師・臨床検査技師窶狽フ計6人がパネリストとして登壇。
「大地震で(糖尿病の必須薬である)インスリンを使えなくなったらどうしたらよいか」「災害前から何を準備しておいたらよいか」など切実な問題を議論した。
会場の参加者から「血糖値を下げるため食事療法と運動療法で苦労している。災害の時には、人に迷惑をかけないだけでなく、もっと大変な人を助けなくてはいけないから、皆さん気合を入れて病気を治しましょう」などの発言もあり、盛大な拍手を浴びていた。