伊那市創造館2周年記念フォーラム
諏訪の片倉館 歴史と建築
旧上伊那図書館を改修した伊那市創造館の開館2周年記念フォーラム「片倉館 その歴史と建築を探る」が2日、創造館で開かれました。
記念フォーラムでは、旧上伊那図書館の基本設計者の森山(もりやま)松之助(まつのすけ)が設計した諏訪市の片倉館について、講演とパネルディスカッションが行われました。
片倉館は昭和3年に諏訪市周辺で製糸業を営んでいた片倉家が、公共の福利厚生施設として建設した温泉施設で、国の重要文化財に指定されています。
諏訪市博物館の五味裕史館長が片倉館の歴史や建築について講演しました。
五味さんはビデオを交えながら、「片倉館をこれからも子供たちに受けついでいきたい」と話していました。
パネルディスカッションでは近代建築史研究家の古田智久さんと伊那市創造館の捧剛太館長を交え、近代建築について話しました。
古田さんは片倉館の屋根に着目し、「屋根一つとっても、片倉館には優れた建築技術を見ることができる」と話していました。
捧館長は、「建築を深く見ていくのはとても楽しいことで、近代建築の魅力をたくさんの人に知ってほしい。」と話していました。