昭和の鼓動再び 発動機運転会
昭和初期、農業や林業で用いられていた発動機の展示会が、3日、伊那市の産直市場グリーンファームで開かれました。
展示会は、発動機の愛好家グループ「NAGANO發動機遺産保存研究会」が、時代と共に忘れ去られ発動機の魅力を伝えていこうと開いたものです。
会場には会員およそ20人が持ち寄った50台が並び、訪れた人たちは、興味深そうに見ていました。
発動機は、昭和の初めから昭和30年代にかけ米の脱穀や、山から木を搬送する動力源として広く農業や林業で使われていました。
しかし、効率が悪い事や小型で軽量のガソリンエンジンの発達により、次第に使われなくなったという事です。
展示された発動機は、農家の納屋で眠っていた物をメンバーが数か月かけ錆をとったり、壊れた部品を作ったりして再び動くようにした物です。
保存会の浅川茂会長は、「発動機の多くは簡単な構造できているで、機械の知識がなくても誰でも楽しめます」と話していました。