来年2月 音声情報配信システム開始へ
視覚障害者らの福祉向上図る
伊那市で来年2月から、音声情報配信システム事業「きこえるニュースボックス」が試験的に始まる。視覚障害者らに対し、市内のニュースなどを提供するもので、全国で初めての試み。
システム化の効果として▽情報の一元化▽利用者に情報をリアルタイムで配信▽提供する情報の作成など障害者の雇用を創出窶狽ネどが期待される。情報内容は今後、煮詰めていくが、全国や市のニュース、市報など配信する予定。災害時にも活用していきたいとしている。
対象者宅に、専用受信端末機を設置。音声情報配信センターから配信される多彩な情報を、利用者自身が選択して聞くことができる。端末機の新規開発含む事業費は2400万円(うちコモンズ支援金460万円)。
実証実験は来年2縲・月。視覚障害者、弱視者、寝たきり老人などモニター10人を選び、システムの実用性や音声情報の作成、端末機の操作などを検証する。利用者負担は、本年度無料だが、来年度は通信費などが必要となる。
この事業は、視覚障害者らに市報などを録音したカセットテープを郵送しているが、ボランティアから「もっとタイムリーな情報提供の方法はないか」と意見が出され、解決策として関係事業者と検討を進めてきた。
市や端末機の開発会社らで構成する音声情報配信システム開発協議会が実証実験に当たる。