伊那立教会設立
シンポジウムで地域のあり方を探る
立教大学の卒業生でつくる「伊那立教会」が23日、設立した。設立総会に加え「新時代の伊那谷観光」をテーマにしたシンポジウムなどがあった。
伊那立教会は会員の親ぼくを図り、伊那地域の振興と母校の発展に寄与する目的。会員は約50人。
設立総会で、会則や本年度事業などを協議。会長に田中信也さん=伊那市=を選出。事業計画ではホームページの作成、六大学野球の観戦、地域貢献活動のごみ拾いなどを決めた。
欠席した会長に代わり、北原亘さんは「一杯飲みながら、交流を深め、地区の発展に尽くしていただきたい」とあいさつした。
総会に先立ち、群馬県草津町の中沢敬町長の基調講演「ブランド&ブランド エクステンション窶箔`統の温泉地ブランドに磨き」、シンポジウムがあった。
シンポジウムに、中沢町長、飯島町在住の映画監督・後藤俊夫さん、伊那市の白鳥孝収入役、立教大学観光学部の溝尾良隆教授をパネリストに迎え、権兵衛トンネル開通や高遠町・長谷村との合併を控えて、今後の地域のあり方を探った。
後藤監督は「権兵衛トンネル開通で打撃を受けると危ぐする。住民で語り合う重要な時期」とし、文化面から「上伊那は人形など芸能が盛んであることが特徴。文化に力を入れることは、地元PRに欠かせない」と提言。
そのほか▽戦略的に使える統計を取り、将来につなげる▽まず地域住民が地元を知り、誇りを持つ▽広域観光ルートを構築する窶狽ネども挙がった。