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高遠町の飲食店店主ら とうがらしで地域活性化を

高遠町の飲食店店主ら とうがらしで地域活性化を

 伊那市高遠町の飲食店店主らで作る「高遠版内藤とうがらしプロジェクト」は、高遠藩主内藤家が新宿で育てていた「内藤とうがらし」の栽培を始めました。
 会では、とうがらしを使って農商工の連携と地域活性化を目指します。
 内藤とうがらしは八房とうがらしという品種です。
 江戸時代、新宿御苑とその周辺に屋敷を構えていた高遠藩主内藤家が栽培していたとされています。
 3年前から新宿区四谷地区協議会がこの内藤とうがらしに注目し、プロジェクトを進めています。
 内藤の殿様のお膝元高遠でもこのプロジェクトに取り組もうと今年1月に会を立ち上げました。
 14日は、伊那市高遠町の飲食店で会議が開かれ、メンバーや栽培希望者およそ30人が集まりました。
 アドバイザーを務める信州大学農学部の松島憲一准教授は「内藤とうがらしの栽培は、農業従事者の高齢化や、野生鳥獣の食害などの問題を抱えるこの地域にとって意味のある取り組み」と話します。
 今回、四谷地区協議会から種を分けてもらい、現在町内のハウスで試験的に育てています。
 この苗を栽培希望者に販売し、活動を広げていく考えです。
 会では、とうがらしを使った商品の開発やイベントでの活用を計画している他、とうがらしが一面に実った時の景観形成にも期待を寄せています。

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