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2511/(月)

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アール・ブリュット展 6日から

28人の作品 268点

アール・ブリュット展 6日から

 知的障害者などが独自の方法と発想で制作した芸術作品展、アール・ブリュット展が、6日から、伊那市の伊那文化会館で開かれます。
 アール・ブリュットとは、フランス語で、「加工されていない生の芸術」という意味で、知的障害者など、正規の美術教育を受けていない人が、独自の方法と発想で制作した作品です。
フランスで開かれたアール・ブリュット・ジャポネ展に出品した作家を中心に、県内からの参加者10人を含む28人の作品268点が並んでいます。

伊那市の櫻澤 玲司君の作品も展示

アール・ブリュット展 6日から

 今回の作品展に、伊那養護学校中学部3年の櫻澤 玲司君の作品も出品されています。
 南信からの出品者を探していた伊那文化会館の学芸員木内 真由美さんが、養護学校や施設に通う人たちの作品を集めた展示会で、櫻澤君の作品に出会い声をかけました。
 担任の亀井 政昭教諭も、櫻澤くんの作品が公開されることを喜んでいます。亀井教諭は、「描きたいものを描けるのが一番。言われて描くのではなく、描きたいものがあってそれを素直に描こうとすることができることが一番すごい。」と話します。
 櫻澤君は、乗り物の絵を描くのが好きだということで、カリキュラムの中でも、絵を描く時間を大切にしています。

「芸術とは何か」根源的な意味を探る展示

アール・ブリュット展 6日から

学芸員の木内さんは、櫻澤君の作品について次のように話します。「かなり緻密に描き込まれているのですが、櫻澤君が、フリーハンド、手だけでものさしなどは使わずに描いたものです。かなり細かいところまでしっかりと描いています。消防車は運転席を黒く緻密に描いていますので、是非会場で細かく見て欲しいと思っています」
 木内さんは、「『芸術とは何か』『人がものを作るのはなぜか』という根源的な意味を探ることができる展示会」と話し、多くの来場を呼びかけています。
このアール・ブリュット展は、6日から22日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれます。

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