松根油の採取あとがあるアカマツに表示板設置
南箕輪村に残る戦争の傷跡
南箕輪村南殿の林で、第二次世界大戦中に戦闘機の燃料として使われた松根油の採取あとがある赤松3本に5日、表示板を設置しました。
南箕輪村教育委員会では、役場東側の林にある3本のアカマツに、松根油を採取したという表示板を設置しました。
松根油は松を原料にした油で、第二次世界大戦中には戦闘機の燃料として使用されたということです。
表示板が設置されたアカマツ3本は、高さ30メートルほどで、樹齢は150年ほどになるということです。
表示板には、第二次大戦中の昭和19年、燃料不足を補うために松根油の製造の指令が出て、この地域でも生産に努力したことが記されています。
近くに住む有賀喜代志さんによると、昭和18年から20年にかけて、有賀さんの父親が木の皮をはぎ、幹にのこぎりで傷をつけて松根油を採取していたということです。
南箕輪村教育委員会では、村内にも戦争の傷跡があることを知ってほしいと話しています。