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地域一体美しい音響かせ

伊沢修二先生記念音楽祭

 高遠町出身で東京音楽学校(現・東京芸術大学)の初代学長を務めた伊沢修二氏の功績をたたえ、町と東京芸大でつくりあげる演奏会「第19回伊沢修二先生記念音楽祭」が29日、町文化体育館であった。地域住民ら約千人が詰めかけ、合唱やオーケストラによる演奏に酔いしれた。
 第1部は高遠北小学校5年生7人がオリジナルの物語「実のならぬスモモ」を音楽劇で披露。高遠小5年生54人も町の民話「月蔵井筋の大岩」を楽器演奏や合唱、朗読を繰り広げるモノドラマ合唱で発表した。
 2部は、「町として最後の音楽祭」(町教委)のため、町の風景をプロジェクターで映し出しながら町歌を全員で合唱した。
 東京、群馬、京都の交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団などの指揮を歴任した佐藤功太郎さんと、同大学指揮科4年の羽部真紀子さん指揮によるオーケストラ65人が出演。ビゼー作曲の「アルルの少女」、ロッシーニ作曲の歌劇「セビリアの理髪師」などを演奏した。
 地元のコーラスグループ「高遠山すそコーラス」のメンバーを中心とした合唱団と高遠高校の音楽科の生徒たちは、「天地創造」より「天は御神の栄光を語り」を合唱し、会場に美しいハーモニーを響かせた。

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